私、中国に行った時に
ある人形を見つけました
それは経絡人形(けいらくにんぎょう)
経絡とはツボ治療の基本となる
全身の流れのことで
いわゆるツボはすべて経絡の上に
点在しています
経絡の流れは12本の流れで
ほぼ全身を覆っていて
体のすべての部位が
いずれかの経絡内にあります
さらに驚くべきは
経絡の流れは全て
内臓と連絡していること
要するに体の各部位は
内臓とつながっているということになります
その経絡人形です
しかも中国なので安い!
ちょっとデカイので迷いましたが
意を決してデカイけど安い
経絡人形を買って帰りました
デカイ人形を買って帰るといえば
私の父親もタイに行った時に
でかくて重い象の木彫りの置物を買い
手持ちで帰ってきました
途中でそれを思い出し
やっぱり親子やな〜
って思いましたね(笑)
その経絡人形は
今でも家にあります
その時のことも思い出しますが
改めてまじまじと見ると
経絡という人の体の不思議について
考えますね
西洋の考え方には
一切出てきません
全身がつながっているなんて
まさに西洋ではクレイジーでしょう
あるのは目に見える
血管や神経のみですね
部分部分をパーツとしてみる西洋では
つながりなんて思想はありません
全てが独立しているとします
冷静に客観的に考えて
あなたはどう思いますか
身体はパーツパーツで別れているのか
それとも全身つながっているのか
西洋は目に見える現実を追求し
東洋は自然観世界観の中の
思想を大事にしています
この違い面白いですね
こんにちは
越谷のツボ職人 北村(鹿児島出身)です
今日は 全身を駆け巡る経絡 について
こういう私自身
経絡の存在は学んで知ってはいても
使い方はわかりませんでした
鍼灸師はもちろん皆知っています
でもなんと鍼灸師でさえ
使いこなしているのは一部のみ
経絡でなく西洋的に考える人の方が
多いですね
やっぱりなんだかんだで
経絡という流れの存在を
信じきれていないからでしょう
神経でも血管でもない
骨とも筋肉ともまた別の流れ
西洋の医学書にも出ていない
よく使い方もわからず
鍼灸学校でも教えてくれない
これでは使える訳ありません
実はこれが現実なのです
しかし経絡は確実に存在し
全身をくまなく駆け巡り
確実に内臓ともつながっています
なぜなら私毎日それを
使って施術をしていますから
改めて
人の体の摩訶不思議さと
精妙な素晴らしさ
底知れぬ奥深さに
ただただ驚くしかありません
特に私が行っている
井穴刺絡療法(せいけつしらくりょうほう)
では末端から全身を動かしていきます
それぞれの経絡の働き特徴は
決まっており
それを組み合わせて全身バランスを
整えていきます
こんな不思議な機能を生物につけるなんて
神様って粋ですね
そのことを古代東洋医学の先人は
陰陽のバランス=太極
と表現しました
これもまた粋ですね
西洋思想一色に染めきられた
現代日本ですが
人の体を大事にする
東洋の考え方も
捨てたもんじゃありません
むしろ西洋で見直されてきています
まだまだこれから
東洋、経絡思想の出番は
多くあると思います
くわしくはげんきくんまで