指先のツボをよく使います
指の先には通称「井穴(せいけつ)」
と呼ばれるツボがあるのですね
身体には経絡という12本の大きな流れが
全身をまとっていますが
井穴はその経絡の始点もしくは終点なのです
そこから始まるか
そこで終わるか、ということです
実は鍼灸の学校では
ほとんどその使用法は教えてくれず
学ぶのはその存在のみ
場所と名前のみです
そこにそういうポイントがある
ということのみでしたので
当然、当時は使い方などわかりませんでした
私は当時からその井穴が
とても気になっていたのですね
ほかのポイントは色んな使い方があるのが
なんとなく経験上わかります
筋肉があるところだと
筋肉を動かすことが出来るのが
わかります
でも指先って爪しかない!
ここで何をするんだ
と思っていたのです
先生に聞いても
仲間に聞いても
本を読んでも
答えはありませんでした
そもそもツボで何が出来るのか
それすらも分からずに
悶々としていたのです
西洋がルーツの施術法などは
専門書などもあり
その根拠や理論を事細かに
知ることが出来ます
教育課程もしっかりしており
学びやすい
それに引き換え
東洋療法では
古臭い古典の書物があるのみで
果たしてここに何があるのか
見当もつかない状況でした
それでも素晴らしい治療を行っている
治療家の先生たちがいる
それだけが私の心の支えでした
「いつかああなりたい」
それは今でも思っていることです
それで
なぜ指先なのか、ですね
そこには人体の神秘と
夢とロマンが
いっぱい詰まっていたのですね(笑)
こんにちは
越谷のツボ職人 北村(鹿児島出身)です
今日は なぜ指先にツボがあるのか について
人体にはくまなく神経が通っています
中枢は脳と脊髄
そこから枝葉のように
末梢神経が伸びている
それが末端の指先にまで
届いています
神経のおかげで我々は
痛みを感じたり
体を動かしたり
血流を出したり
様々な恩恵を受けています
通常考えると
指先は末端であって
さほど重要なところではない
しかし指先は敏感なところで
細やかな感覚や動きが必要なので
神経が詰まっています
不思議なことに
この指先、末端に
脳との連絡の起点があったのです
それが井穴(せいけつ)なのです
なぜ、かはわかりませんが
体を動かせる所であることは分かりました
うまく使えば脳自体をも動かせる
そのことに古代中国人たちは
気づいていたのです
驚異的な事実ですね
それを現代的にアレンジして
井穴刺絡療法は生まれました
当院で行っています
故浅見鉄雄先生の功績です
指先ははりだけで行うのではなく
いわゆる爪もみでも効果はあります
全ての指の爪をもんで大丈夫ですので
思いついたらやってみるといいですね
やってはいけないところはないので
すべての指をやって大丈夫です
人の体の不思議さ精妙さは
私も驚いています
なぜそんな事ができるのか
神経を動かしたり
骨格を動かしたり
身体は様々な反応をします
けっして薬と注射のみではありませんよ
それぞれに特徴があるので
うまく使っていくといいと思います
人の体って神秘的ですね
くわしくはげんきくんまで