「はり治療で内蔵を調整します」
ここのホームページでもそうですが
気になっている方はこういう文字を見たことがあるかもしれません
それは本当でしょうか
それをやって生活している私が言うのもなんですが(笑)
そのことをを解説します
内臓が、、なんて言うとほとんどの方が
内科などの病院で検査されるものを考えると思います
それは正しいです
しかし東洋医学にも数千年前から独自の診断術を使い
内蔵の異常を調整してきた歴史があるのです
科学的見地をベースとした西洋医学は頼りになるものですが
古今東西なんであれ完璧なものなどなく
必ず得意分野と苦手分野に分かれます
西洋医学の得意なものは急性処置です
交通事故や脳、心臓の疾患、急性アレルギーや感染症
などなどの治療が強みとしてあります
逆に西洋科学の苦手なものは慢性化したものの処置
いわゆる生活習慣病や長い時間を経て出てくる症状
原因が科学的に特定できないものなどですね
現在では慢性化したものの処置は急性処置を一生続ける
ということになっています
血圧や血糖値など
人の体は小宇宙であり奥深く深遠ですので
わかっていないことも多く、というよりも
ほとんどわかっていません
これは人体の構成が複雑すぎるためやむを得ませんが
一方、東洋医学の方は思想や哲学とも一体化し
自然や宇宙の流れて一体化した考えを持ちます
昔の(超)能力を持った達人がさまざまな方法論を確立しています
私どちらかと言うとそういう太古の先人達人にロマンを感じるほうで
数千年前の人々と人体に対する畏怖の念を共有する
そういう行為に喜びを感じるのですね
最先端科学も素晴らしいですが
生き物が持ったバランス
大地が持ったバランス
地球が持ったバランス
宇宙のバランス
その精妙さは想像を絶するものです
ならばそのちょっとずれたバランスを修正してやれば
自らの修正能力で生き物はバランスを取り戻す
余計なことはやる必要なし
と、考えるわけです
誰でも経験あると思います
片方の足首を捻挫したとして
かばっていたら反対側が痛くなった、ということ
これこそがバランスであり
人の体は全てつながっていて
ちょっとの不調で全身がバラバラになるということ
もちろん東洋医学が万全ということはありません
しかし現代においても人体にとってはまだまだ出来ることは多く
特徴をうまく使えばとても頼りになるものなのです
こんにちは
越谷のツボ職人 北村です
今日は はりで内蔵を調整できるのか? について
具体的方法で言えば
人の体には経絡(けいらく)という12本の流れがあり
その1本1本が内臓とつながっているのですが
そのつながりを使って調整をします
肝機能なら肝経
腎機能なら腎経
心機能なら心経
といった具合です
ここで言う異常は具体的に言うと
交感神経もしくは副交感神経の異常
これらの神経は各臓器とつながっていて
神経の興奮を抑えることでそれが内蔵調整になります
胃に炎症があれば胃の交感神経興奮
肝数値が高ければ肝臓の交感神経興奮
喉の炎症なら肺の交感神経興奮
これらの原理を駆使して全身のバランスを取るのです
ここで当院で行う井穴刺絡療法では
ハリを使い特定のツボから少数の出血をさせ
その刺激により神経興奮を抑えます
ハリなど刺したら逆に神経が興奮するだろう
逆効果だ!
と思われる方もおられるでしょう
しかしこれが人体の不思議
鍼灸のハリという微小刺激はなぜか炎症や興奮を抑えます
それがなぜかは私もわかりません
過去の研究により様々な理論はありますが
まあ、治るんならいいだろう
と私は考えています
ちょっと痛いというのはありますが(笑)
でも治るのなら耐えられる痛みです
個人差はありますけど
不思議なことに
西洋医学の苦手な分野が東洋医学は得意なのです
慢性病や原因のはっきりしないもの
病院でなかなか治らないもの
メンタルが関係するものなど
正直、現代においてははり治療はマイナーです
だからといって不必要では決してなく
マイナーリーグにしかできないことは多いです
理由はよくわからないが何故か効くはり治療
興味ある方はげんきくんまで
なかなか面白いですよ