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自律神経調整とはどういうことか 〜東洋医学の立場より〜
最近よく聞く「自律神経」という言葉ですが
医学的な難しい話は置いておきまして日々の生活とどう関わるのかを書いていきます
通常病院の内科や外科などに行っても自律神経という言葉はあまり聞かれませんね
聞くとすれば心療内科で自律神経失調症と言われたときでしょうか
「調子は悪いとは言っても心療内科までは、、、」と思う方も多いでしょう
そもそも病院で医師が言う以外「病名」は使えないことになっていますので
我々鍼灸師が言う場合は「疲労もしくは調子が落ちた状態である」と考えて下さい
東洋医学では自律神経の状態というのは4つに分けられます
1は理想的な状態ですのでこの状態を目指します
2は交感神経が亢進している状態ですが代表的なものとしては体のコリ、不眠、高血圧、内臓の炎症、食欲不振、頭痛などで目がギラギラ冴えて活動的になりますが免疫も落ち、感染症にかかりやすく結局最終的には疲れ果ててバッタリダウンしてしまいます(神経が覚醒した状態)
3は副交感神経が亢進している状態でこれはアレルギーや精神的疾患になりやすく、身体が重だるかったり注意力散漫になったり女性の場合は婦人科疾患など昼でも眠く元気のない状態になりやすくなります
4は一番生命力のなくなった状態で無気力で引きこもりがちになります
2と3は同時に起きる場合などもありますが大抵はどちらか単独で起き、体調不良の大きな原因となります
つまりはり治療によって2の場合は亢進した交感神経を落ち着かせる、3の場合は亢進した副交感神経を落ち着かせる、という方向に持っていくということになります
自律神経は覚せい剤のことを考えてもわかりますが機能低下したものを強制的に上げてしまうのはとても危険で一歩間違うと精神の崩壊もありえます
しかし一方、機能亢進したものを下げるということに限っては全く問題となるようなことはなくむしろ自律神経のバランスがいい方に傾き、体の不調が改善されていきます
もともと生まれつき自律神経バランスが悪かったり、夜更かし朝寝坊や暴飲暴食、強いストレス、偏った生活スタイルなどで自律神経は変調しやすくなります
特に女性は婦人科機能の影響もあり副交感神経系に偏りやすい上にもともと男性より体力的にも弱いため調子を崩す例が多いようです
毎月生まれ変わる女性に対し、良くも悪くも男性は一生変化しません
女性脳は広角レンズで広く世間を見、男性脳は望遠レンズで一点を見るなどと言われる男女の特徴も自律神経が関わっているのかもしれません
自分に起きる日常生活でのいろいろな事例をすべて自律神経をベースに考えていくとすべて辻褄が合います
体の不調の9割は自律神経の不調であると考えてもいいと思います
自律神経に的を絞ったはり治療は間脳視床下部自律神経中枢に刺激を加えるまさに「脳を動かす鍼」といえるのです
脳を動かす、それは会社で言えば社長に直接直談判するようなもの
一般社員にひとりひとり聞いていくよりも効率いいですよね
つまり脳を動かせれば体の末梢は「ドン」と変わるということです
例えば誰にでもある強烈な「コリ」
強い力でもみほぐしてほしいと思いますよね
これを自律神経的に考えるとその部分の交感神経が亢進しているんです
ということは亢進した交感神経を緩めるとコリはその根っこ、土台を失い途端にさっきまでの強烈なコリはどこへ行ったのかと思う不思議な緩み方をします
人の体は強い力には反発し、そして慣れ、さらに強い力で反発し始めます
抹消のコリを強い力で揉むことはよりコリやすい筋肉を作ります
思い当たる方もいるのではないでしょうか
私自身強いもみ方をする施術所にいたことがあり、強いもみ方でさらにとんでもないコリコリの体になった方をいっぱい見てきました
どう考えてもおすすめは出来ないのです
私自身も副交感体質でありいつも疲れると調整の鍼をします
効果の程は私自身の体でも証明されています
一度あなたもチャレンジしてみませんか
他では受けられないはり治療です